ざわざわの季節

一番苦手なサヨウナラのシーズン到来。
明日で保育園2歳児クラスも終了し、いよいよ幼児クラスへ進級。
この一年は”3週間プールに入らなかった”夏までが長かったけれど、秋以降は早かった。地上に降りて、自分で歩いて、いっちょまえの事も言えるようになった。正月には台湾へ共に飛び、念のため持参したベビーカーにはほとんど”乗っていたけれど”、楽しめた。この写真の場所は台北のヤング向けカルチャースポット『好丘(ハオチョウ)』というところ。カフェと雑貨とギャラリーが、政府所有の古い建築の中に混在。日本のマスキングテープとかも並び、日本の作家も展示をし、普通に、綺麗で、お洒落で、あったかい感じ。

そんな1月のキモチでウカウカしていたら、もう先生とのお別れ、お友達とのお別れ。淡々と続いていた1つの暮らしのリズムに、サヨウナラ。1年がもっと長ければいいのに。565日くらいがいいのに。何だか足りない。もっとこのままでと思ってしまう。進級の準備(巾着作ったり、お道具類に名前書いたり)もまだ。気がそぞろ。邪念いっぱい。胸いっぱい。ざわざわしたまま、まだ実感がない3月末を過ごしている。

このふんわり感。確か去年もそうだったけど、ついこの前まで去年とはワンランク上の忙しさだった。調子にのって産前のペースにまで巻き上げていた。梅田を起点に、茨木、岡本、西宮、西梅田、千里山、三ノ宮、東梅田、加古川、大阪京町堀、大阪新町、再び西宮、再び大阪土佐堀、大阪靭本町。という撮影の移動を続けていたのだった。移動はすべて電車。20kg近い機材。楽しくて、嬉しくて、たまらないけど、体力いるよ。そうして、ようやく仕事が落ち着いて、身体も元気で、久しぶりにほっとしてしまっている。

反動で昨日なんてこの前までやっていたドラマの録画を、朝から5本続けて見ていた。『最高の離婚』。面白かった。夫に、「お疲れさま。」って言おうとまで思えた。なのに、最終回の延長10分が録画できてなかった。
追いかけろよ、機械。頼むよ、マジで。

ざわざわが止まらない。

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春を待つパレット

油断大敵と思いつつも、ここのところ春に向けてのいろいろな製作物の仕事がラージラージ、サウダージなのだけれど、暮らしの方もラージラージ、サウダージでいっぱいいっぱいである。またもや。言葉もなんだか綴れなくなってきているし。だけど、今はこのままパンパンでいようと思う。だってもう仕方ない。来るんだから、ラージが。

そんな溜め込みの季節にこそ会いたくなるのは、画家の彼女とそのアトリエ。
阪急電車で梅田から20分。神戸・岡本へ。

油絵の具独特の強い匂いが、アトリエの外からも漂ってくる。
明るい色の中に深い色。
混沌としているようで、美しいパレット。

彼女もまた、相変わらず強くて弱くて強い人だった。
その姿を見て聴いて触っていくうちに、「ああ、そうだったよね」とキモチが整っていく。大丈夫、大丈夫と。

桜のつぼみのように、今はエネルギーをパンパンにためこんで、春を迎えよう。

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