奈良、池のほうへ

大阪に帰ってきました。
ポストに届いていた年賀状を一枚一枚嬉しい気持ちで拝読。
ブログを読んでますよ見てますよと、あらためて頂くお言葉に感謝。
またメリメリと勇気とやる気が出てきました。
そして、かるた遊びにまた本気出しすぎて、息子に大泣きされました。

少し時を戻して、お正月。
京都で過ごした後、次は奈良へと実家巡りは続いた。

奈良の夫の実家には義兄一家も帰省しての大所帯。
京都の静けさから一変しての、ラテン系いやサバンナ系と言いたいやかましさ。
やかましすぎて、義母と同時に「ちょっと静かにして!」とはもってしまうほど。
だけどこれも数時間もすれば慣れてしまい、やかましさも心地よいものへと変化するから不思議なものだ。いや、心地よくはないぞ。気になる度数がちょっと減るくらいだ。

外に出れば少しは落ち着くかと思い、義父について池のほうへウォーキングすることにした。
こども達もはりきっていた。目指したのは菖蒲池(あやめいけ)。

2004年に閉園した「近鉄あやめ池遊園地」の跡地は、池をぐるりと囲むように「近鉄あやめ池住宅地」として開発が進められていた。2010年には近鉄菖蒲池駅前には便利なスーパーができたし、近畿大学付属の小学校と幼稚園、結婚式場やレストラン、メディカルセンター、そしてマンションと分譲住宅が次々と建ち並んだ。こんなに大規模な入れ替えというのに、池と緑が心地よいリズムで残っていたのが印象的。78年間の遊園地人生を終えたここの土に、不思議と無理のない感じ。広場には遊具などなく、あるのは土と木だけ。なんとなく起伏のある広場。更地にしてなくてそれがまたいい感じ。こどもたちはボールひとつで1時間近く走り回って遊んでいた。この広場は遊園地の時に動物園だったところだと義父が教えてくれた。

とても穏やかで落ち着いた奈良のひととき。
この後また、サバンナへと戻るのだった。

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はじまりは宇宙から

京都の実家より、あけましておめでとうございます。

昨年は家の引越しや日々の業務にいっぱいで、途中なかなか言葉が出てこず更新が進みませんでしたが、旅以降軽やかな気持ちで日々をお伝えできるようになってきました。それもこれも、「読んでますよ!見ていますよ!」という応援や声援があってのことでした。お手紙やメールを頂くのも、なんとも嬉しく励みになっています。今年も全力かつ軽やかに出し切っていきたいと思います。末長く、よろしくお願いいたします。

早速ですが、行ってきました毎年恒例の元旦映画鑑賞。今年は2本立て。

1本目は実家のお向かいのおじさんおばさん家での子連れシネマ鑑賞へ。リビングいっぱい広がるシネマスクリーンに映し出されるApple TV。そこから映画をセレクト。今年は息子が『バグズ・ライフ』(1998)を選んだ。アリ軍団とバッタ軍団の小さいながらも大きな格闘の世界を描いたピクサーの初期作品。死の表現もあるので、ハッピーな幼児向けという感じではなかったものの、普段から森や林で昆虫観察をしている息子にはショックもなく、自然のサイクルとしてむしろ納得していたように思った。

お向かいのおじさんはただいま75歳。ポンピドゥーセンターに作品が収蔵されているほどの、元映像アーティスト。わたしは10代の頃からここのシネマスクリーンを観て育った。見せてもらえたのは世界各国の単館系映画に映像。年々バージョンアップされる自作のサラウンドシステム。そして「Apple社のある時代に生きれてよかった。」とおっしゃるおじさんの感性の横で、またこうして新たなスタイルで映像体験できることが、この上なく幸せであった。

そして2本目は息子を父と母に預け、夫と妹とともに12月公開の『ゼロ・グラビティ』を観に映画館MOVIX京都へ(※以下ネタバレ有り)。

無重力の中での生死紙一重の世界。
重さ、強さ、速さを視覚からMAX体験できる3D映画だった。登場人物たった3人。しかも開始10分くらいでまず1人が、そして30分くらいでもう1人がサヨナラされる。実質ほとんどサンドラ・ブロック演じるライアン博士のみが無重力と死の狭間で闘うお話だった。いや、もう、疲れたよ。ドン疲れたよ。息止まるわよ。「宇宙なんて、大嫌い!」よ。何がよかったって、吹き替え版にしておいたことよ。あれで字幕読んでたら完全に酔って吐いてたよ。

と、興奮と重力を全身に浴びながら、新京極から三条通りを歩いた。そして烏丸通りを渡り大垣書店に寄ってお土産に「江戸いろはかるた」を買って帰った。

夜はカルタ大会となり、母との激戦に突き指するくらい出し切って、2014年の元旦がようやく終わった。

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