FLAT-FIELDの春休み

昨日は仕事先に到着するなり、編集者の青山ゆみこさんにトマトを1パック頂いた。「冷やして、塩だけで食べてみて!」と、その手には綺麗な神戸トマト。有り難く、そのまま背中の小さなカメラリュック(まだ身体が完全ではないので最小の機材)にそっと入れて、ポートレイトの撮影に入った。桜の木の下。時間も限られていて、リュックは背負ったままだった。まさかのトマト担いでの撮影。それも、バレエ界の超大物。画期的なひとときだった。

そんなわたし、32歳4ケ月。息子1歳9ケ月。3月最終週は保育園の春休みに合わせて(どうしてものお家は時間短縮型の特別保育というのがあるのだけれど)、わたしも一緒に「春休み」を取っていた。

ブルーのスモックを作ってもらった息子。ボーダーにドット柄のおしゃれな女の子runoちゃんと手をつなぎながら、すでに張り切っている春のはじまり。ミシン上手なおしゃれ母さんは元カメラアシスタントプロさん。アシスタントプロって陰ながらにほんとにすごい技術のいる職業なのだけれど、彼女はその細い身体で男子顔まけのキツいキツい現場を乗り越えてきている。一緒にお仕事したことはないし、カメラの話も写真の話もあまりしないけれど、そこはかとなく写真やモノ作りへの愛が流れていて、安心する。そんな彼女が暮らしの一部「みしんの子」で作ってくれている息子へのファッション雑貨はいつの間にか、わたし達の暮らしの一部にもなっている。この日は靭公園ロケ。バラ園の小川の水がストップしているため、思わぬ背景も出現していた。これも「春休み」してなかったら見つけられなかった風景かもしれない。

張り切りすぎたらダメと思いつつも、初日からそうはいかなかった。我が家に駆けつけてくれた生後7ケ月のお座りボーイsyunpeiちゃん親子に、誕生日一日違いのはじめての男の子友達ryouheiくん親子。園で一つ上のクラスのsouちゃん親子。近所の公園に行けば、園で同じクラスのyuukiくん親子や、misakiちゃん親子に遭遇。親子三昧の4日間。楽しくて楽しくて仕方がなかった。大好きな親子に会っている時だけ、何だろ、不思議とただ純粋に「息子の母さん」になれてる気がするんだろうな。これは産前にはイメージにもなかった風景。わたしの中では、これもまた、画期的なひとときだった。

みしんの子(靭公園ロケのこと他。数々の作品。独特のセンス。)
FLAT-FIELD.NET(TOPイメージ更新)

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