この秋、松山へワークショップ

2回目の退院から丸4ケ月経過。喘息は落ち着いて、肺の検査結果はヨコバイ。身体の調子は総合的に見て、中の上の下という感じでマズマズ。順調に回復している模様。仕事は撮影時間1時間半から2時間の範囲で、素敵に休憩を挟み倒してボチボチ復帰している。肺炎と喘息の元になったひどい感染症の後遺症で、今年の夏は特に太陽光に注意せねばならないやっかいなことになっていたのだけれど、周りの皆様のおかげで無事に乗り越えることができた。ある朝仕事場に行くと、わたしのデスクは向きが変わってついに窓際族になっていたり、撮影現場で足の小指を強打して爪真っ青になったり、久々の重い機材に腰を痛めて今日から整骨院通いしたり、保育園用の手拭きタオルに紐を付ける作業でしっかり針が指に刺さったりして”おちこんだりもしたけれど、私はげんきです”。

前置きが長くなってしまったよ。嬉しいお話。なんとgoodbye写真で使用しているいつものカメラ「KLASSE」を使ったポートレイトワークショップを、この秋松山で開催することになったのだ。お声がけくださったのは富士フィルムさんと愛媛県松山市の写真店「南海カメラ」さん。プリントにも力を入れてらっしゃる店主さんと現在募集中の20名のみなさまと、秋のひとときをレクチャから撮影、そして撮った写真の鑑賞まで一緒に過ごす事になった。タイトルは「Days and Colors」。写真には正解も不正解もないよね。カメラを向ければ十人十色。そんな想いを込めて、わたくし、本格的にワークショップに取り組みはじめています。窓際で。

KLASSE(クラッセ)って何さ。というと、富士フィルムさんが渾身の力を振り絞って作られた、おそらく富士フィルム最後となる高級フィルムコンパクトカメラ。ドイツ語で「素晴らしい、トップクラス、エリート」という意味のよう。いま調べて初めて知ったよ。とにもかくにも、わたしはこのカメラに2008 年、出会った。仕事場でオグラユウジくんから「このカメラ、あいちゃんに合うと思うよ。使ってみたら。」と貸してくれたのがきっかけだった。KLASSE には「S」と「W」というのがあって、前者が準広角38mmレンズ搭載で後者が広角28mmレンズ搭載。いずれもズームなしの単焦点レンズでヨドミなしのクリアさ。わたしはこれまで「S」を使ってきた。ちょっと男前でアンティークな外見とともにすっかり日常に寄り添える関係になって3年目。いま、「返してっ。」って言われたらどうしようという感じ。返せません。KLASSEで撮り続けていたから、blogをスタートできた。そして新しい人や場所に出会うことになった。このちょっとだけスペシャルな感覚を、この秋、松山でお伝えしてきてみたいと思う。

Days and Colors(クラッセポートレイトワークショップin愛媛県美術館/お問い合わせ+参加募集ページ)
南海カメラ(愛媛県松山市の写真店)
KLASSE(FUJIFILMさんのわかりやすい商品紹介ページ)

FLAT-FIELD.NET(TOP/NEWS写真更新)

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