仕事おさめ

空港での手荷物検査って、いろいろあるよね。

首から下げているフィルムカメラをX線検査機に通したくないので、別のカゴに入れて手検査してもらうことにしている。海外ではどうもうまく伝わらず強制的に通されたりもたびたびで(特にアジア圏)、その都度失敗している。日本ではどうかと、北海道行きの際に注目していたら、そのチェック方法が空港ごとにわずかに違った。カゴに入れてちゃんと分けてくれるのは同じ。予備のフィルムは1本1本触診されるまでも一緒。その後、カメラ内に入っているフィルムは出すわけにはいかないので、「1枚撮影してください。」と言われるのも一緒なのだけれど、関西空港は「床に向けてください!(半ギレ)」、新千歳空港は「何でもどうぞ。(にっこり)」と違った。何だこの差は。と思いながら、新千歳では恐竜図鑑を見ながら金属探知機を通過してきた息子を、優雅に撮影しておいたのだった。関空では1枚を半ギレの床で無駄にした。何であの人は半ギレだったのかというと、若い検査官がフィルムの対応を知らなかったからだ。す、す、すみません。ややこしいの出して(半笑い)。

さて、今年もあとわずか。
北海道とクリスマスの余韻びっしりで、心が間に合ってません。
そんな中、はじめてまともに仕事場のおおそうじに参加してきた。

これまではわたしの体調を考慮して男手だけで担当してくれていたのだけれど、いよいよ元気になった今年は子連れで参戦。
指揮官は小倉優司くん。ぱっぱと誰が何をやるかを指示してくれる。
学生バイト時代から養われた”そうじ統率力”で、ものすごく段取りがいいのだ。

わたしは細々した棚の中や手洗い場、窓などの磨きと木々の剪定を担当。
力もちの夫は荷物運搬や外まわり、そして掃除機を担当。
高いところOKな指揮官は天井まわりの拭き掃除、エアコンのフィルターを担当。
そしてもう一人。
4歳の息子は本棚の本や飾りを指揮官の指示に従って箱に入れる担当。
従順な4歳児、「はい!」「わかりました!」とはりきっていた。
まるで、「イエス!サー!」と言わんばかりに。
はりきってついて回るうちに最後は指揮官とのお別れがさみしくなって、4人で科学館のプラネタリウムでお星をみたいと言い出し大騒ぎ。1月4人で必ず行こうと約束して、落ち着いた。

ややこしくて面白くて楽しい仕事おさめ。
来年も4人でおおそうじできますように。

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WORK『リンネル2月号』

『リンネル』のお仕事をさせて頂きました。

「リンネル男子会」という男子シリーズ。
カワイイ、ナチュラル、女子向け雑誌の中に男子。素敵です。

取材にうかがったのは南船場の革バックブランド『クレドラン』代表の吉武和彦さん。
お向かいは古本屋の「コロンボ」さん。近くには「マリメッコ」などが立ち並ぶあの界隈。個人的にもとっても好きなエリア。

到着したのは午後4時で、自然光がもうギリギリの時間。普段ならインタビューをお聞きしてから撮影に入るのだけれど、今回はお会いして5分後には撮影させて頂くことに。ヤワラカイお人柄に、ひゅるりと入り込めたひととき。

インタビュアーは東京からBOOKLUCKの山村光春さん。
北海道の前に、実は東京へも旅に出ていた11月はじめ。参宮橋のカフェレストラン「LIFE son」で偶然の再会に心躍り、3日後にはこのお仕事のお話を頂いた。

竹内結子さんが表紙の現在発売の号。
1月18日くらいまではコンビニや書店でお手に入ります。ぜひ!

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お山のクリスマス会

世界はもうクリスマスを終えて、駆け足で来年に向かおうとしているね。
我が家のお山はまだまだ。

「きれいやから、まだ見てたいの。」と言うので、片付けかけていたツリーもイルミネーションもそのままに、今夜も煌めかせているよ。

実はこれまでわたしにとってクリスマスは、どうしていいやら分からないモヤモヤしたものだった。正直に言えば、”サンタ不在“を知らされた小3以降はそこはかとなく冷めていた。どうやらとっても大きな世界みたいだけれど、異国のものなのか。夢なのか現実なのか。なんなのさって。そんなふうに思ってた。長い長いモヤモヤトンネルを毎年毎年抜けきれずにいた。こどもが産まれても、すぐにそれが変わるってこともなく。

ところが昨年の森のクリスマス会から、その先がなんだかほんのり明るいような柔らかいような感じがしてきたのだった。あの感覚がじわりじわりと今年もここで蘇ってきたのが、同じみんなとの贈り物の時間。人を想ってひとときそしてふたとき、あたたかい心になれるって素晴らしい事だなって。きれいだな、うれしいな、わくわくするなって光や音に心躍らせて、それでいて少し厳かであることってなんて素敵なんだろう。これって大人がこどもにしてやれる、大切な時間と空間の1つなんじゃないかなって。

山をイメージした緑の上でみなの贈り物が自然に集まり、そして次第に物語ができていった時、わたしの心は確かなものになったのだった。

おかえり、クリスマス。

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お山のクリスマスケーキ

お山のクリスマス会は特に何か決めていたことはなかった。
流れのままに。思いのままに。

我が家の準備はツリーからだった。
12月のはじめ頃、西宮に住む友人が引っ越し祝いにと届けてくれた本物の木。
イルミネーションや小物、キラキラしたモールは夫が買ってきてくれた。
飾り付けは、こどもが黙々と一人で仕上げてくれた。
みんなへのプレゼント作りは夫7/わたし2 /母1の比率で制作。
ハンバーグは当日の朝に母が20個ほど仕込んでくれた。
わたしはかぶと人参のスープ作りとそうじ。みんなで分担。とっても新鮮だった。

そんな中、ご近所のneccoさんは手づくりのパンとお野菜のきんぴらを持って来てくれて、みしんの子さんはひじきたっぷりのヘルシーコロッケをコロコロと作って持って来てくれた。お二人のセンス、ほんといい。「全部茶色だね。」ってみんなで笑った。

苔の上の絵本時間が終わって、いよいよ次は彼女たちが用意してくれたケーキの時間へ。
北堀江のお店からいちご1つ片寄らず、見事に美しいままのご登場。
neccoさんの自転車テクニックに感無量。こどもたちも大喜び。わたしもなぜか急に「ジングルベル」を歌っていたのだった。その間、大きなカメラと赤ちゃんを抱えながら撮影に走ってくれていたのがみしんの子さん。片手でデジタル一眼操れる人ってなかなかいないよ。いつも思うけど、自分はこういう時完全に「カメラ」とか「写真」とか吹っ飛んでいるなって。みしんの子さんのカメラテクニックに感無量。ありがとうの気持ちでジーンと来る。

さぁ、ろうそくの火を消しましょう。
ほっぺたいっぱいにして。

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苔の上の絵本時間

メーリークリスマス。

大阪の街はあちらこちらでイルミネーションが輝いているよ。
中之島には大きなヒヨコが来ていたよ。
LEDの色味にもだいぶ慣れて来たよ。

さて、わたくしたちの今年のクリスマスもひとあじ違った。
はじめて我が家でクリスマス会を開かせてもらったから。
テーマは”マウンテン・クリスマス”。

今年リノベーションした我が家のリビングは、苔をイメージした深緑色のカーペット。
リビングとダイニングを区切るように間には柵を作ってもらい、食卓の下はすべてオーク材を敷き詰めてもらったのだった。今日のこの日のためのようなデザイン。
柵の向こうでこども達が戯れ、飛び跳ねても下に響かない分厚いカーペットが小さな足腰をも守ってくれた。柵のこちらでは落ち着いて食べたり飲んだり、赤ちゃんと大人の居場所ができた。

ご近所の大切なお友達を招いて、大切なひとときを過ごせる喜び。
知らなかった、こんなにいいものだなんて。

7歳さんが1人。4歳さんが3人。そして0歳さんが1人。
いつの間にか苔の上で絵本の時間がはじまっていた。

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