WORK「SUMUFUMULAB/住むフムセッション」

髪を20cm切りました。強烈に嬉しいことも、強烈に悲しいことも、強烈にいろいろあった数ヶ月でした。だけど毎日毎日撮ったり書いたりを繰り返していることが糧となり、結局どうにか、ええ感じです。

しかもこんな素敵な事が。
6月18日(木)19:00-20:00、元ミーツ編集長の江弘毅さんと対談させて頂くことになりました。

テーマは「くらしの風景写真」。この約10年、さまざまな家の風景を撮影させて頂いてきたことをもとに、江さんが根掘り葉掘り聞いてくださるそうです。今回は連載コラムと合わせて「我が家」の写真から、前の家や今の家からいろいろと出します。急遽実家の母に昔のアルバムから空間写真を掘り出してもらったりもしています。明日それを届けてくれる予定。 原点に戻る旅も続けています。

そして、さきほど江さんに電話して、江さんの家の写真も披露させてもらえることになりました。実は恐れ多くも江さんの家、2年前に撮ってたんです。「撮らせてください!」とお願いしてみたら「おお、ええどー。」と即答。かっこええのです。 たぶん現在世の中に江さんの家の写真は1枚しか出ていないはず。その1枚の写真もその時にわたしが撮った写真なんですけれども。かっこええのです。

場所は大阪駅直結のグランフロントの北館。ナレッジキャピタル4階。SUMUFUMULABさんです。参加費無料・予約不要。お仕事帰りにぜひお立ち寄りください!7/11には写真講座を、その後には写真コンテストの審査員もします。嬉しくて心が忙しいです。ありがとうございます。

詳しくはこちら、SUMUFUMULABのウェブサイト
http://www.sumufumulab.jp/sumufumulab/

連載コラム「わが家のいとしい残像」
http://www.sumufumulab.jp/sumufumulab/column/writer/w/9

トークイベントについて
http://www.sumufumulab.jp/sumufumulab/workshop/detail?id=154

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WORK『OURS. Karigurashi Magazine』

すっかり、どっぷりでした。

今年1月31日に「貸し借り」をテーマに創刊したウェブマガジン『OURS. Karigurashi Magazine』。プランニングから写真、執筆、FacebookにTwitterの発信、人の調整、お金の調整と、毎日休む間もなく走り続けているのがこちらです。

編集には元エルマガジン副編集長で、現在Re:Sのメンバーである編集者の竹内厚さん。どうしてもご一緒したい、と、立ち上げの際に最初に会いに行った方。感のよい竹内さん、1分くらい話してすぐにOKをくださった。ほんとうに熱い編集を繰り広げてくださっている。

次に会いに行ったのが、デザイナーの前田健治さん。話したことも会ったこともなかったのだけれど、前田さんのWEBページは以前から気になって見続けていた。そこに載っていた「ライブラリーカード」とご自身のプロフィール写真を見て、いいなと思って会いに行った。前田さんもまた、すぐにOKをくださった。絶妙なアナログ感。”OURS.らしさ”というものを作り出してくださった。

そもそもこのサイト、誰が大もとを支えているのかというと、UR都市機構という日本に41万戸の賃貸住宅を保有する「団地」を管理している組織さん。日本いや世界最大級の大家さんなのだ。

この一風変わったウェブマガジン。正直、企画が通ると思ってなかった。ところがこの組織の中にもまた、熱くてクレバーな面々がいらっしゃるのだ。毎日その方々と試行錯誤し、絞り出しながら、積み上げている。

かつて日本の高度成長期に住宅不足をなんとかするために立ち上がった組織が、いまはこれから余っていってしまう住宅たちをどうするかを本気で考えていく組織になろうとしている。「家を持つのが人生のゴール」みたいなところから、「持たずに借りて暮らしていくこと」「あるもので何とかしていくこと」の文化や価値を再考している人たちがいる。

何かを売るわけでもなく、何かの情報を提供するわけでもなく、答えのないものをテーマに、そして、強いメッセージを打ち出さずに、いまはただただ「貸すこと、借りること 暮らしにつらなる、さまざまな物語」を感じたり考えたりしてもらうマガジンにしている。

そのために、関西中のクリエイターたちの手を借りまくって作っている。写真家・デザイナー・イラストレーター・映画監督・音楽家・小説家・靴職人・建築家・アーティスト…

左の写真は今月はじめて出した雑誌広告。ウェブマガジンなのに、紙媒体に広告を出しているというこれまた時代を逆行するかのようなスタイル。そんなことを大組織の中で調整してくれるUR都市機構の編集部メンバーがまたすごいと思う。

オープンして2ケ月。ありがたいことにリピートアクセスが増えてきた。月のページビューも悪くない。どうか続けて発行していきたい。日本の住まいのこれからに、文化の側から携わっていきたい。

雑誌広告『& Premiam』No.17(マガジンハウス刊)
design : 前田健治(mem
photo : 平野愛
illustration : 尾柳佳枝

WEB SITE(毎日更新)
http://ours-magazine.jp

Facebook(毎日更新)
https://www.facebook.com/ours.karigurashi

Twitter(毎日更新)
https://twitter.com/OursKarigurashi

Instagram(時折更新)
https://instagram.com/ours.karigurashi/

ソーシャルさんこんにちは

お正月、家族で流木のある家へうかがった。

流れて流れて、なぜかここにたどり着いているという力強さ。
眺めているだけで勉強になる。

そんなわたし、もう眺めてるだけじゃいけなくなってしまったのがソーシャルさん。
TwitterもInstagramもFacebookも全部なんにもこんにちはしてこなかったのだけど、流木のようにたどり着いてしまった。

夏から準備し続けてきた今までに見たことのないような賃貸住宅WEBマガジン「OURS. Karigurashi Magazine(アワーズ・カリグラシマガジン)」が今月30日に創刊する。いや、させる。

その前に予告ページとして昨日オープンしたのがこちら。
http://ours-magazine.jp

そこでFacebook。
わたしたち編集部の紹介や、取材日記を投稿することになったのだ。
https://www.facebook.com/ours.karigurashi

とても深みのある豪華なメンバーで、時代を逆流するかのように現実世界でひとつひとつを本気で取材して、写真を撮って、言葉を編んでいることをどうにか伝えたいと思っている。

インフルエンザにかからないように暮らすことがいま一番の目標。
何でもやってみる。がんばるしかない。

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土曜日の過ごし方

1月もすでに半ばではないですか。
早すぎやしませんか。

年明け早々にはあのミシマ社の三島さんから、先日撮影させてもらった写真を「これからのプロフィール写真に使わせてもらいたい」というひっくり返るくらい嬉しいメールが届いて、もう一年まっとうしたくらいの気持ちでスタートしました。

世界の中心でありがとうを叫び続けています。

さて、土曜日は保育園には預けず、なるべく一緒に過ごすことが多いのだけど、ここ最近は仕事場に同行させてもらわざるを得ないことも多くなっている。

そんな息子はいま”筋肉=強い者”に興味があって、その素敵な持ち主であるオグラユウジ先生に会えるとあらば、自分のリュックサックにお気に入りの妖怪の本や恐竜のフィギュアなんかを詰め込んで「ユウジくんに見せてあげるねん。」と張り切っている。

ユウジくんはいつも立ってプリント作業をしていることもあって、足も腕も”筋肉”さん。いつの間にか憧れの存在となっているようだ。

この日の仕事場は忙しくてあまりかまってもらえず、お客さんに貸してもらった「セコニック・スタジオデラックス」という針で動くタイプの露出計で周辺を計測してはうろちょろしていた。

なるべく邪魔にならないように、みなさんには静かに写真と向き合って頂けるようにを心がけながら、時々仕事場に同行させてもらおうと思っています。目的は筋肉の観察であります。どうかよろしくお願いします。

*写真とプリント社サイトでは日々のスタジオノートをアップ中。
http://photo-print.co.jp

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ありがとう2014

12月30日、大掃除とペンキ塗り。
5歳の息子は、遊びどころか一つの戦力としてかなりの働き手となってきている。
ペンキ塗りも荷物運びも、忘年会でのビール注ぎまで、飽きずになんでも大張り切りでありがたい。

今年はこの3人と、ほんとうによく働いた一年だった。

4月に写真とプリント社の代表になって、HPをリニューアルして、動画を製作するという目標を持って、研究して、提案して、撮影して、編集して、カタチにすることができた。

その第一作目がこちら
京町堀のリノベーション会社Arts&Craftsさんのムービー
社長の中谷ノボルさんと広報の岡崎麗さんに、「これから動画やと思います。」って撮ったことも作ったこともないのに、情熱だけで伝えたのが昨年の11月。そしたら中谷さんに「それやったら平野さん、作ったらええねん。はよやり。」と背中をガシっと押して頂いた。それからみんなで研究して、練習して、機材を揃えて、なんやようわからんけどめちゃくちゃおもろいやん〜ってなりながら製作させて頂いた。

わたしは撮影を担当して、編集は全て夫であり仕事のパートナーである松川くんが担当。

最初はWEBに掲載してくださるだけだったのに、情熱が溢れで過ぎたのか、Arts&Craftsさんの20周年記念パーティーin梅田クワトロという大舞台で、上映までしてくださった。

あれは夢だったのかしら。

第一線で新しいことをしでかしておられる中谷さんが、ほんとにかっこよくて、いつかあんな大人になりたいと強く願った日々だった。

これがありがたきことに話題となって、いきなり二作目に製作させてもらったのがこちら
日本最大級の賃貸住宅(団地)の大家さん・UR都市機構さんのDIYイベントムービー

さらに、もうマジで夢ですかと、三作目にエスペランサ靴学院のムービーを作らせて頂いた。
5年前から学院長に提案し続けていたことが、実現した。
こちらのムービーはBGMなしの環境音のみ。静かに実験的な作品となったのだった。
HPも全編リニューアルして、インタビューもひとつひとつ撮影から編集までを担っている。

写真に対しては、動画を製作するにつれ1枚への想いが一層増したように思う。

団地写真では駅貼りのキャンペーンポスターから、現在WEBで展開中のメイン写真、「京女×UR」プロジェクト、「リニューアルi」プロジェクト、「デザインセレクト」プロジェクトを担当させて頂いていて、「アーベイン東三国」プロジェクトではサポートアーティストとして、写真とともにDIYerの久米まりさんとイラストレーターのナカムラユキさんとトークセッションまでさせて頂いた。すごい団地漬けの2014年だった。

久米まりさんとの出会いもわたしたちに「DIY」という扉を開いてくださることになり、こうして大掃除でペンキまで塗れるようになったのだった。

最後にもういっちょ。執筆活動のほう。
セキスイハウスが展開する、スムフムラボのコラムを連載させて頂いている。
執筆陣にはミシマ社の三島さん、平川克美先生に阪大の中野徹先生などとご一緒させて頂いている。

もう全部、夢やと思います。

人と出会い、それを力に変えて、新しい写真や映像を生み出すこと。
ただただそれがしたい。それだけです。

そのためにはまずは健康。家族と仲間が元気で楽しく過ごすこと。
それを2015年も大事に過ごしたいと思います。

年明けにはこの夏から仕込んできたものを大爆発させます。
動画のお仕事もなんともう3作品控えております。なんですか、もう。ほんまですか。
ありがとうございます。

2015年も、どうぞよろしくお願いいたします。

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