ソファと珈琲とKLASSEと

23日、フィルムコンパクトカメラKLASSEを使ったワークショップ第2弾『Days and Colors in Arts&Crafts』を無事に7時間完走。急に冷え込んだ朝10時から途中小雨も通過しながら、一緒に走ってくださったのは10代から40代までの幅広い年齢層のみなさまだった。普段からフィルムカメラを使っている方、iPhone中心の方、デジタルコンパクトの方、お母さんからもらったデジタル一眼の方、ほとんど撮ってない方。色々なスタイルながらも、でも何だか気になっていた「フィルム写真」「KLASSE」という共通点がそこにはあった。

会場は大阪・京町堀のリノベージョン建築会社「Arts&Crafts」さんのショールーム。ゆったり革ソファとカリモクソファ、赤いシートの木の椅子、木の机、お洒落な白いキッチンからは珈琲やお茶のサーブ、ゆらり揺らめく照明器具とBGM。ほっこりゆっくり居心地のいい空間の中に身を置かせてもらってのワークショップ。はじまりから、みなのキモチがぎゅっと中心に向かっている感じがしたのだった。一気にトークもドライブかかり、いま本当に大事にしているKLASSEの事をありのままお話することができた。それは何というか、自分の好きな人の話をするような。

撮影の実践は図らずも、参加者全員で場づくりするところからはじまった。白い壁面を作る為に、会場にかかっていた何10kgとする重い展示物を移動させたり、ソファを動かしたり、鉄のテーブルを動かしたり。そうして作った空間は一瞬にして”皆のもの”になった。そうして撮った写真は、やっぱりいいものになるんだ。いつも撮影現場でやっているようなことを、ワークショップでもそのままできたこと。これは今回ひっそり嬉しい出来事だった。みなはきっと気づいてないだろうけれど。

今回のプリントはArts&Craftsさんのショールームから徒歩5分に位置する弊社「写真とプリント社」が担当。みながランチをしている2時間の間で、ラボマン小倉優司がフル回転してくれた。「プリントしやすかったよ。」というラボマンの言葉ほど、嬉しいことはない。事実、参加者みなのフィルムのテンションは高く、1本通して楽しめるものばかりだった。

「思った色が出て嬉しい。」「ピントが合っているのか分かり辛かったけれど、合っていてほっとした。」「人撮るのってやっぱり難しい。でも楽しかった。」「撮ったなぁと思っても、まだ5枚目とか。新鮮だった。」「今年一番たくさん撮った。」「思った以上によく撮れていて、びっくりした。」「KLASSEいいなぁ。」「フィルムいいなぁ。」そうした言葉が、夕暮れのショールームに飛び交いながら、染み染みとワークショップの幕は閉じていったのだった。

この冬はじめの、思わぬ1枚。みなの手元に生まれた事を思い返しながら、また沸々と次なるDays and Colorsをイメージしはじめている。

Arts&Crafts(中古マンションや中古戸建てのリノベーションの提案から販売、施工まで。個を大切にした住まい方を実現してくれる熱い心を持ったスタッフたち。新たに大阪R不動産の運営も。)
写真とプリント社(ラボ部門「mogu camera」は11/23おかげさまでオープン3周年。年賀状の受付もスタート。)
Days and Colors(2011年秋、愛媛県・松山からスタートした平野愛が講師をつとめるKLASSEフォトワークショップ。)

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