毎日はバトンタッチ
夫が東京出張に出る日などは、緊張と緩和の間に恐怖まで挟み込まれてくる。それでも「やってみよう」というのが今までとちょっと違う。保育園送って、取材に行って、保育園迎えに行って、奈良から来てくれた義母にバトンタッチして、また取材に行って、1時間15分後にまたバトン受け取って風呂入れて寝かしして、洗濯干して明日の準備してという一日。取材中に保育園から電話などかかって来たら?義母が来れなくなったら?いろんな「もしも」を想定して次の手を打っておくにも限界があり、とりあえず念力で乗り切ってみたりしている。ゆえに、乗り切った日の達成感たるやすさまじいものがある。合間に挟み込まれる子の姿にも、何とも言えぬ感情がこみ上げてくる。必死に自転車を漕ぐ朝には「がんばれぇ〜、かぁか〜。」という小さな声。撮影に向かう自転車を漕ぐ夜には、義母に抱かれた窓越しから振り続けている小さな手。そこへの罪悪感も不安感も切なさも悲しさもない、明るい感情。
今日も夫とバトンタッチ。撮影から帰って、買い物挟んで、焼きそば作り置いてわたしは編集部へ。夫は仕事場から保育園へ迎えと焼きそばを食べさせるのと風呂の準備。19時15分に帰ったわたしとすぐにバトンタッチで夫は再び仕事場へ行きそのまま深夜で、わたしは半ば放心状態のまま風呂に入れ、放心状態のまま電車の映像を見せながら寝かし付け。これでも、今日はぎりぎりの3歩手前くらいの余裕感。
このまま元気でいたい。そのために今夜もストレッチ。ストレッチはよい。オリジナルのストレッチコースが出来つつあり、日々の緊張をほぐしている実感がわいてきた。ぎりぎりでもいっぱいいっぱいでもいいから、バトンを受け取れる身体を作っていきたい。山で思ったのだ。そう、先日、家族で山に登ったのだ。山の空気、山のお土産話はまた、こんど。