砂場デビューと頂上

フローリングにコルクマットを敷き詰めた。珈琲のドリップの練習をした。
頂上(リビング)でゆっくり過ごしてたら、2週間経っていた。

砂場デビューしたのはわたしのこと。2歳8ケ月の息子はもうとっくの昔にデビューしている。わたしはデビューシーズンに大きく体調を崩してから、 すっかり縁遠いものとなっていた。寒いし、ばっちいし。などと思ったりもしていた。きっかけはちょっとしたこと。Meets西区特集の取材でもお世話になった植物屋「JAL」さんで鉢の植え替え待ちをしている間のこと。子連れかつ目の前が靭公園の砂場で、入らざるを得ない状況に。幸いほとんど人も居ない。 適当にスコップやバケツも落ちている。しかし、どう手を出していいのか分からず、何をしていいのか分からず、子の動きを見ているだけだった。固まっているうちに、ほんとに寒くなってきた。帰りたいなぁと思った矢先、”子育て慣れてます”オーラ満載のお母さんが3歳と0歳くらいの兄弟を 連れて入ってきた。そのお母さん、腕まくりをしながら「さぁ、ママなにつくろっかなぁ〜!」と子どもそっちのけでバケツにがんがん土を入れ出した。バケツひっくり返して、はいケーキ。はいおうち。はいお山。3歳はそれに合わせて一緒に作るは踏むは、0歳は土まみれだはのハイスピード。なんだこのテンション。かるくカルチャーショック。思わず、そのお母さんに「た、た、楽しそうですね。」と声までかけてしまった。「えへへ!」と見た事のない種類の笑顔が返ってきた。あ、そうして遊んでやったらいいんだ。カルチャーショックもう一発。かっこよかった。

いい刺激を受けつつ、子どもとの「遊び」が楽しくなってきた今日この頃。ご近
所のお友達たちを家に呼んだ。子どもたちが遊びやすいようにと(親たちがちょっとでもおしゃべりしやすいようにと)、室内ジムを中央に持ってきたら思いのほか好評で、みな振り切れながら遊んでくれていた。コルクマットが、音も衝撃もカバーしてくれた。2歳から4歳まで。女の子も男の子も。成長していく子どもたちの姿を見ながら、ほころんでいる自分。まさか”頂上”が遊具や玩具でまみれるとは思ってなかったから。ほころんで、ゆるんで、何だかほわほわしてしまう。

あぁ、ほわほわしているなぁ。と最近よく思う。

踏み出すエネルギーを出し惜しんでいる。がつがつしてない。そんな感じ。そうかそれを「3月」というのか。ヨガの先生が言っていたのだ。「3月は草や花と一緒で、エネルギーを貯めて貯めて、そして一気に芽を出したり開花したりと、身体じゅう激変する月なんですよ。」と。ならば、はじめなくても出さなくてもいいか。咳も熱も出てないこの3ケ月を無事に過ごせて、砂場デビューできただけでも大きな1歩。がつがつしてくる時を、待とうと思う。そう、ほわほわもしてたいけれど、がつがつもしたいのだ。

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