森でいただいたプレゼント

森の中のクリスマス会のつづき。
美味しいディナーを頂いて、みんなで歌を歌って、そしていよいよプレゼントの時間へ。

最初はneccoさんところのねぇねちゃん。6歳の女の子から。柔らかい羊毛でできたクリスマスリース、そして息子の似顔絵2枚、折りたたみ式のお手紙は弟のもっちゃんから。そしてここには(食べてしまって)写ってない姉弟で作ってくれたクッキー。星とライオン。彼女はこの時間が来ることを今か今かと待ってくれていた。それは最初、プレゼントをもらえるからなんだと思っていたら、ちょっと違った。彼女はもらえること以上に贈ることを待っていたのだった。まだ幼稚園児さんなのに、その想いを出したりひっこめたりしていた姿がとても愛しくてたまらなかった。

2番目は、いつも都会の風を感じさせてくれるシャネルのあやちゃん。赤い靴下の中に、空を見上げるキリンのスノードーム。そしてトラの絵のスタン プ。そして大人用にセレクトしてくれた合わせ茶。小さいけれど小技の効いた何とも絶妙な組み合わせ。雪を降らせては落ちて行く、その様子をじっと見つめる我ら。あたたかすぎて泣けてくる。

3番目はわたし。パンツのゴムのわたし。恥ずかしくて嬉しくて、なんだか焦って床に並べてしまった。ひとりひとりの名前を読んであげたかったのに。ちゃんと目を見て渡したかったのに。6歳のねぇねちゃんみたいになりたかったのに。恥ずかしくて嬉しくて、いっぱいいっぱいだった。

4番目は、海の風。いつものご近所みしんの子さん。頑張り屋さんで負けず嫌いで、朝は誰よりも早く起きて、すでに出る準備をして玄関に立っている。そんな彼女。まさかの力作。ステンドグラスが登場。こども用に首からかけられる3色のもの。それを入れておく黒い巾着袋。大人用に2色のものまで。いつどこでどうやって仕込んでくれていたのだろうか。さらには手づくりのシュトレーン。美味しくてこちらも撮影には全く間に合わなかった。飛び出す折りたたみろうそくは、3歳の娘ちゃんからの力作。炎の明かりに照らされて、ブルーのガラスからはこの夏のあの海が、見えてきた。

5番目は、森の風。主のneccoさん。まだ実は出会ってそんなに長くはないけれど、10年前からこの森を知っていたような気持ちにさせてくれるほんの少し年上の彼女。洋のおもてなしの中に時折、和のおもてなしがミックス。そのバランス感覚にいつも染み入らせてもらっている。そんな彼女からは、布で編み込んだ縄跳び。ゆっくりペースの息子はまだ飛べていないけれど、じっと見つめていたのは持ち手のところにつけてくれた絵とぼんぼり。果実のなった木と、青い馬。大人用には小さな杉の枝と小さな飾り、その花瓶の下に敷く黄色い織り物。ツリーのなかった我が家に、物語を感じる特別なクリスマス空間が、ここに完成した。

一夜明け。飾りながら、写真を撮りながら、背後からは「わぁ、すごいなぁ。」と嬉しそうな息子の声。ちょうど食卓の自分の席の目の前だからか、ひとつひとつをまたゆっくりと確かめていたのだった。

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