春を待つパレット
油断大敵と思いつつも、ここのところ春に向けてのいろいろな製作物の仕事がラージラージ、サウダージなのだけれど、暮らしの方もラージラージ、サウダージでいっぱいいっぱいである。またもや。言葉もなんだか綴れなくなってきているし。だけど、今はこのままパンパンでいようと思う。だってもう仕方ない。来るんだから、ラージが。
そんな溜め込みの季節にこそ会いたくなるのは、画家の彼女とそのアトリエ。
阪急電車で梅田から20分。神戸・岡本へ。
油絵の具独特の強い匂いが、アトリエの外からも漂ってくる。
明るい色の中に深い色。
混沌としているようで、美しいパレット。
彼女もまた、相変わらず強くて弱くて強い人だった。
その姿を見て聴いて触っていくうちに、「ああ、そうだったよね」とキモチが整っていく。大丈夫、大丈夫と。
桜のつぼみのように、今はエネルギーをパンパンにためこんで、春を迎えよう。