林のほうへ
空港からさらにバスで1時間15分。
不思議なことに進めば進むほど、こどもの目がキラキラしてきた。
「あっち行ってみたいな。」と言うので、何処かと思ったら、林だった。
空港からお宿まで延々この風景。
なんだか懐かしい風景。
何処だったかなと思い返したら、カナダだった。
妹が昔、留学していたバンクーバーの色味。
母とわたしで会いに行った風味。
カナダには行ったことがあったけど、北海道には行ったことがなかったわたしは目がギラギラしてきた。
ウトウトしている夫と、キラキラしている息子と、ギラギラしているわたし。
いい予感がするぜ。
こうしているうちに、自宅のドアから総計約7時間で硫黄の匂いのする街に到着した。