谷、歩き

今日はOFF。朝からテレビの録画を見まくっている。
今クールは忙しすぎてドラマは録画チェックできず、一覧の中に自動で入っている『プロフェッショナル仕事の流儀』、『情熱大陸』、『ソロモン流』、それからいま1番お気に入りの『SWITCHインタビュー達人達』を4本ノンストップで。編集がいいなぁ。自然でいいなぁ。出演者から生まれている言葉がほんとにいいなぁ。と、ホットカーペットの上で、クッションにまみれながらゴロゴロホロホロしている。

先月は30日中26日間写真の撮影に出て、合間にトークをしたり、インタビューを受けたり、執筆したり、時にテレビ取材を受けたりしてずっとON状態だった。で、そのまんま引きずって北海道に行って、空港着いてもお宿に着いてもやっぱりずっとONで。でも、ついにここに入ってパチッと音がしたのだった。

ここは登別温泉の地獄谷。

じ、ご、く、だ、に。っておどろおどろ過ぎ。
喜喜と進むアウトドアスタイルの夫と子どもの後ろを、歩くの面倒だな、寒いな、硫黄臭いな、とぐちゃぐちゃ言いながらトボトボと付いて行くシティスタイルなわたし。このシティスタイルってのがアウトなんだな。帰ったらわたしもモンベル行こう、山靴買おう。そしたらシュッと出かけられそう。と考えたりしていた。そして、着いて3秒で本気でそうしようと思ったのだった。

谷と言ってもここは1万年前にできた「爆裂火口跡」だそう。”バクレツ”。白いモクモクしているのは湯煙で、登別温泉のお湯を毎分3000リットルも湧き出している、頑張り屋の谷なのだ。

なんだか分からないけど、パワフルでポジティブ。

「あそこ触りたい!」と子どもが言い続ける大地の切れ目からは、黄や緑、白に黒とそれはそれは地獄的な色味のドロドロしたものがこびりついていた。そんな頑張らんでも、と思ってしまう感じ。超ONで、超張り切ってる谷を見て、むしろ落ち着いたというか癒されたというか。

こうして谷入り3秒で、完全リセットだった。
谷がポジティブって、すごいぜ。

image_4.jpeg

Archives by Month