1ヶ月と1週間の

8月1日からの1ケ月と1週間。
撮影のお仕事をお休みさせていただきます。
心と空間のリフレッシュのための、そして新たなクリエイションのための、クリエイティブ休暇と名付けました。

この休暇は2013年からいただいています。
2011年に大きく病気をしてその後遺症と闘って来て、それにもう二度と戻らないための大きな決断でした。
昨年はこの休暇の間にたくさん身体を鎮めて、秋からの馬力は冬を越え、春を越え、つい先日まで続かせることができました。ご理解くださっているお仕事先のみなさまに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

どこかへ行くの?とよく聞かれます。
どこへも行きません。普通に生活したいと思います。
植物に水をやったり、本を読んだり、そうじをしたり、洗濯をしたり、こどもと遊んだり、そして写真を撮ったり。見たり、眺めたり、考えたり。作ったり、飾ったり、送ったり。したいです。

6月25日のことでした。
靴を革靴からスニーカーに変えました。
デイリーカメラをKLASSEからCONTAX RTSに変えました。

KLASSEはFUJIFILMのフィルムコンパクトカメラで、CONTAX RTSはフィルム一眼レフです。5年間KLASSEと日々を旅してきましたが、友人がフィルム一眼レフで本能のままに撮影している姿を見て、ああぁいいなぁほんとにいいなぁって思ったのがきっかけでした。こどもも5歳になり、少しだけ手や目が離せるようになったのも大きいです。ピントはマニュアルだし、重さはレンズを合わせたら1.5kg-2kg近くなるカメラなので、体力もいります。その体力も戻ってきましたから大丈夫と。慣れ親しんだカメラを変えるのは車を乗り換えるのと同じ気持ちです。だけど、CONTAXはその前の10年間使い続けてきたカメラなので、自家用車を2台にしたような気持ちです。ただ最初は乗り方が違うからかフィルム3本分くらいはうまく写真が撮れませんでした。

ラボマンの小倉優司くんはいつもこう言います。「写真は4本目から変わるよ!」って。ほんとうにその通りなのです。3本は我慢しなきゃなのです。プロだからとか、だからどうだとか、何にも気にしません。うまく撮りたいなぁうまく撮れてますようにと願いながら、現像を出します。そして、プリントが仕上がってくると何度でも感動するのです。

この日撮った光の輪郭がいままさに見てみたかった輪郭。そこからもう写真がさらに楽しくて楽しくて、何か身体からもげ出そうなくらい楽しくなっています。

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