芸術と科学のお話の狭間で

頭の中がギラギラでクタクタである。

昨日は朝一から珍しく住まいの”ビフォー”写真を撮影。これから生まれ変わり、いつか撮らせて頂くことになる”アフター”写真を頭の中でグルグル とイメージしては撮るを繰り返していた。人がいない、まだ何も起こっていない場所は見続けているとちょっと「目に見えない何か」が見えてきたりするから面白くも恐ろしい。

そして今日はというと朝一から3件の取材。細長い横断歩道が続いていたのは大阪大学の豊中キャンパス。モノレールに乗るだけでどうしてああも近未来な感じがするんだろう。でも降り立つとめちゃくちゃ現実。自動で目的地に辿り着くわけでも、運んでくれるわけでもなく、ひたすら汗をかきながら歩いて向かう。広いのだ。ところが取材先に入るとまたもや近未来に誘われることになった。芸術と科学を通した近い未来の人とテクノロジーのお話。それはそれはアカデミックでフューチャーで強烈だった。そんな中、インタビューが終わり最後に私が取り出すのは古い中判フィルムカメラ。なんだろこのあべこべ感。「ガチャン」というシャッター音が今日は妙に響き渡っていた。何と人間臭いことか。何とこの一押しの重いことか。芸術と科学のお話の狭間で、普段あまり気にしない音まで聞こえてきたのだった。

話は少しずれるが、画家の彼女と哲学者の彼がこの夏一緒になった。とても会いたくなった。

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