光を見る日

何年かに一度の撮影会。一緒に歩くのは写真家オグラユウジくん。カメラを持って、電車に乗って、お茶を飲んで、いっぱい歩く。そして撮っては確認し合う。わたしたちは18の時に出会った頃から時々そうしてきた。いまや一緒のアトリエで一緒に仕事をするようになり、なおさら大切なことに。それはつまり一緒に見ること感じること。

最初に見たのは波だった。船が来て、波の形は一気に崩れてまた新たな形や色を生み出していた。そうして波に反射する光の移り変わりをしばらく眺めた。隣から聞こえるシャッター音と今ここから聞こえるシャッター音が重なれば、取り戻した何かを感じれた。

雨男と晴れ女。
この日はわたしに味方して、港沿いのそこは青空で、柔らかい風が吹いていた。

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