明かり取り窓を見上げながら

納品週間もようやく落ち着いてきた。初のパスポート写真も無事に海を越えたし、住まいや学校、ポートレイトなどフィルム写真もデジタル写真もまとまって、ほっと一息。どれもこれもやっぱり手から手へとお渡しする時間を大切にしたいから、できるかぎり直接持って行く。その撮影の、その写真の、ひとつのクライマックスとして。

今日は電車に乗って武庫川へ。真新しい白いお家に親子のイメージ写真をお届けした。大きな額と写真の束、そして10kgの息子を抱えてのお届けは初めての事だった。いつもより荷物が多めの今日は、無事に着けるようにといつもより多めのおにぎりまでリュックに詰めてしまい、実に重かった。

その白いお家は大きなレフ板のごとし。辺りの家々まで光を当てているような輝きだった。室内は明かり取り窓が空間を広げていた。どんなに小さくてもあるとなしでは大きく違う「明かり取り」。自然光を使った照明器具。あらためてその力をみんなで見上げていた。

明かり取り窓に加えて、最近はこんな建材もあるのだと知ったのが2階中庭の床。強力なフェンスのような穴の空いたもの。光の道をできるかぎり遮らないことによって、1階まで光が届いて空間をつぶさないのだ。

ちょっと特殊な写真お届け日もそんな光と笑顔に囲まれて、無事に過ぎ去っていったのだった。

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