お山のクリスマス会

世界はもうクリスマスを終えて、駆け足で来年に向かおうとしているね。
我が家のお山はまだまだ。

「きれいやから、まだ見てたいの。」と言うので、片付けかけていたツリーもイルミネーションもそのままに、今夜も煌めかせているよ。

実はこれまでわたしにとってクリスマスは、どうしていいやら分からないモヤモヤしたものだった。正直に言えば、”サンタ不在“を知らされた小3以降はそこはかとなく冷めていた。どうやらとっても大きな世界みたいだけれど、異国のものなのか。夢なのか現実なのか。なんなのさって。そんなふうに思ってた。長い長いモヤモヤトンネルを毎年毎年抜けきれずにいた。こどもが産まれても、すぐにそれが変わるってこともなく。

ところが昨年の森のクリスマス会から、その先がなんだかほんのり明るいような柔らかいような感じがしてきたのだった。あの感覚がじわりじわりと今年もここで蘇ってきたのが、同じみんなとの贈り物の時間。人を想ってひとときそしてふたとき、あたたかい心になれるって素晴らしい事だなって。きれいだな、うれしいな、わくわくするなって光や音に心躍らせて、それでいて少し厳かであることってなんて素敵なんだろう。これって大人がこどもにしてやれる、大切な時間と空間の1つなんじゃないかなって。

山をイメージした緑の上でみなの贈り物が自然に集まり、そして次第に物語ができていった時、わたしの心は確かなものになったのだった。

おかえり、クリスマス。

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