センチメンタルが大爆発したあの日から、もう一年と二ヶ月も経つというのに、毎日コロコロと健気に変化する子っちゃん育てになかなか慣れない。仕事はいつでもトップギアで入り込めるのに、こちらはギア掛け間違いだらけ。なんでなんで。夜寝ることも朝起きることも、ごはんを食べることも、お風呂に入ることも、トイレに行くことも、何から何までなんでこんなにドキドキしているんだろ。わかってやりたい。わかってやれてないんじゃないか。そうして24時間ココロもカラダも緊張している感じ。

でもちょっと気づいた。

絵本を読んだら笑ってる。歌舞伎口調で読んだら笑ってる。わらべうたを手拍子付きで歌ったら踊ってる。目の前で、なんかよくわからないけど喜んでる。それでいいのかなと。

ＣＤジャケット製作もいろんな納品も一旦落ち着いて、ふとそう思った。一緒にいると写真がもっと楽しくなる友人に散歩のお誘いまでできた。春が来た。外はすっかり秋なのだけど。

■NEWS(5 topics) : 9.17 up

出会いはほんと突然やってきて、お別れもやっぱり突然やってくる。

生後７ヶ月の息子を抱えて初めて一歩踏み出たその日に出会った大切なご近所さん。今週少しだけ遠くにお引越ししてしまうその平ちゃんさん親子を撮影させて頂いた。コメダ珈琲のカフェオレを片手に汗を吹き出しながらやってきてくれた母さんと、なぜかとうもろこし片手に涼しいお顔で登場してくれた平ちゃんさん。二人はいつもそうしてわたしを和ませてくれていた。そんなこんなの二人とわたし、賑やかな思い出づくりを川沿いのアトリエで繰り広げて、また会える日が近い事を約束した。

年の離れたカップルのような二人を後ろから眺めていたら、やっぱりまた涙が出そうになったのだよ。

今週はＣＤジャケットの製作をさせて頂いている。アトリエでほかほかに仕上げてくれた写真を確認。透き通るKodak Ektar100とのマッチングにもほっとした。さすがだ。空が、そこで見たより美しかった。

ほっと一息、秋空のもと。

ふと、ベランダにプールを作りたくなった。使っていなかったプロ用トロ舟をひっぱり出して、風呂場からバケツでたったの二往復。興奮するでもなく、嫌がるでもなく、しっとりとそこに浸かっていたのは、我が子。卓央と書いてたくお。テーブルの真ん中をほんのりはんなり楽しくさせてくれる男の子。

10ヶ月間いたあちらの水の中を抜け出して、いまやこんな小さな水の中に入ってる。大きくなった。こんな瞬間に感じるだなんて。不意打ちだった。