サヨナラとコンニチワ

長らく息をひそめてしまいました。

7年住んだ賃貸マンションを卒業しました。
その近くに築14年のマンションを買いました。
リノベーションしました。
車を手放しました。
引っ越しました。
京都暮らしではなく、いま、大阪暮らしを選びました。

サヨナラだらけの2ケ月でした。

自分や家族で選んで来た道でも、ついつい振り返ってみたり、迷ってしまったり。
環境の変化に追いつかず、自分でもびっくりするくらい落ち着かない。
サイトの更新どころか、自分自身の更新ができなかった。
積み上がった段ボール120箱。
その圧倒的な物量に完全にやられてた。
ヨレヨレの身をひきずって、この2日間は京都に帰った。
もっと早く帰るべきだった。

いまようやく。
コンニチワよ、こんにちわ。

【お知らせ】
*執筆デビューしました。
SUMUFUMU LAB(積水ハウスの住まい研究所/スムフムラボ)ウェブサイト
暮らしについてのコラム[HOME→コラム→いきかたのカタチ]へ。

*トークショーに出演します。
2013年6月27日(木)19:00-20:00
SUMUFUMU LAB
(グランフロント大阪北側/ナレッジキャピタル4F)
トークセッション「〜写真でくらしに風景を〜わが家のいとしい緑たち。」
編集者の江弘毅さんと。最新の写真とともに、語ります。
リノベーションした我が家の風景も。
入場無料。予約不要。
ソファや北欧の素敵な椅子などにゆっくり座ってお聞き頂けます。
グランフロント大阪。後からじわっとくる空間です。

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男の子のいる暮らし

おじさん2人。オーバーオール揃いました。

早速日曜日のポートレイト撮影「mogu sun」にて、”お揃い”で活動している模様。
右の人は都会の着こなし。左の人は牧場の着こなし。
平和でいいなぁと”羨望の眼差し”の今日この頃。

方やこちら。牧場の夫がただいま仕事がラージのため、年末くらいから毎夜、こども担当のわたし。肩に激痛。折れたか?脱臼か?と、もだえる深夜3時。横になると痛いためクッションを積んで斜めに座って寝たり試行錯誤。しかし朝になれば痛みも治まり、冷静に思い返すと子どもの抱っこでひねっただけだった。だけとはいえ、我が家の男子(3歳後半)すでに体重18kg(小学生レベル)。身長も相まって抱っこしているだけで静かに負傷。牧歌的なあちらとは反対のNO牧歌なこちら。

アンパンマンもトーマスも、キャラクターシリーズには特にはまり切らなかったこの3年。いやいや、それがまさかの「仮面ライダー」ダダはまりの今日この頃。保育園のお友達のお家で覚えてきてしまった昨年度。そうかそうかと我が家でも1度だけTVで見せてやったのが最後。テンション上がりすぎて、ある日先生に「まだ、少し、お早いかと。」とゆるやかにご指導仰ぐまでに。年齢的に確かに早く、戦いごっこもうまく制御が効いていなかったらしい。ならば、我が家でわたしが相手になってやろうと、座布団を腰に巻き付け「ここならヨシ!」と、キックやパンチを受け続ける毎日へ。おかげで保育園で無駄に戦うことはなくなった様子で、家では「あの、ちょっと、戦いごっこしてもらっても、いいでしゅか。」とご丁寧なご依頼を頂くまでに 至った。今ではわたしも横でショータイム凝視。番組制作の裏側を想像しては胸が熱くなる。少ない予算。ロケーション撮りの難しさ。変身グッズと販売の連動。夜のドラマなどとは違うラインの熱さが1本1本に詰まっている。

学ぶことの多い、疲れることも多い、男の子のいる暮らしももうすぐ4年目に。

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仕事場のカタチ、オープンラボ

今日、”ついに”わたしのデスクがなくなった。

現場仕事ばかりの毎日。移動移動で、直行直帰でないとすべてが間に合わない毎日。フィルム写真は仕事場のラボでオグラユウジくんにすべて仕上げてもらい、デジタル写真は最新のMac Book Proを”ついに”買って移動先や深夜の自宅で作業をする。このカタチにようやく心が決まった瞬間だった。

仕事場にデスクがあること。その安心感は確かに大きかった。行けなくても待っていてくれる場所がある。わたしの居場所がある。そんなふうに思う反面、行けないことに後ろめたさとか、できていない感、果てには居場所がなくなる感にも苛まれた4年間だった。その間、自分の想いをぶつけたり、相談したり、考えたり、また悩んだり、苦しんだり、涙したりしながら。

3人でじわりじわりと歩を進め、そうして導き出してきた1つの答えが、「オープンラボ」だった。

開業当初からこれまで、我々の仕事場は40平米ほどの四角いスペースを対角線状に分割。すると三角が2つできることによって、右をオフィス (+ラボ)。左をお店(+スタジオ)という間取りにしてきた。間仕切りは可動式の収納棚を使って。そんなオフィススペースとお店スペースの境界線を、じんわりなくしていこうというのがこのオープンラボ計画。お店に現像を出しに来てくださるお客様も、ときどきひょっこりMac Bookを持って川を見ながら作業をしているわたしも、気づけば隣にいたよね。という空間。そのカタチに、3人の気持ちが”ついに”並んで動き出した。ついにというのは、この計画、実は3年前くらいから浮かびはじめていたことだから。だけども、「いやまだ早い」「いやもうちょっと」「いやもうそろそろ」と。それぞれ色とりどりの想いがあるわけで、並んだことが、いままさに奇跡。しかもその並び方は無理なく無駄なく、自然なある日の出来事のように。春に桜が咲いて散るように。

白い空間に、ゆっくり茂る植物。ベンチに座って現像を待つ人。荷物や道具は積み上げたコンテナの中。働いている人はオーバーオールのおじさん2人 (これから計画)。写真のことを、忘れてしまいそうな空気感。絵を描くアトリエのような、木々を売る植物屋のような、何がなんだか何屋さんなのか、よく分からないけれど、そういえばそこに「写真」があったね、という空間。

ああ、そうだったんだ。こうだったんだ。
ああ、これが4年前から見てみたかった風景だったんだ。

リフォームと模様替えが終わって、デスク跡地に積み上げたコンテナ。その上に座るオーバーオールのおじさんと(いや、お兄さんと)、じわじわほくそ笑む、4月1日の正午。わたしの居場所は、もうどこだって、大丈夫。嘘じゃないよ。

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ざわざわの季節

一番苦手なサヨウナラのシーズン到来。
明日で保育園2歳児クラスも終了し、いよいよ幼児クラスへ進級。
この一年は”3週間プールに入らなかった”夏までが長かったけれど、秋以降は早かった。地上に降りて、自分で歩いて、いっちょまえの事も言えるようになった。正月には台湾へ共に飛び、念のため持参したベビーカーにはほとんど”乗っていたけれど”、楽しめた。この写真の場所は台北のヤング向けカルチャースポット『好丘(ハオチョウ)』というところ。カフェと雑貨とギャラリーが、政府所有の古い建築の中に混在。日本のマスキングテープとかも並び、日本の作家も展示をし、普通に、綺麗で、お洒落で、あったかい感じ。

そんな1月のキモチでウカウカしていたら、もう先生とのお別れ、お友達とのお別れ。淡々と続いていた1つの暮らしのリズムに、サヨウナラ。1年がもっと長ければいいのに。565日くらいがいいのに。何だか足りない。もっとこのままでと思ってしまう。進級の準備(巾着作ったり、お道具類に名前書いたり)もまだ。気がそぞろ。邪念いっぱい。胸いっぱい。ざわざわしたまま、まだ実感がない3月末を過ごしている。

このふんわり感。確か去年もそうだったけど、ついこの前まで去年とはワンランク上の忙しさだった。調子にのって産前のペースにまで巻き上げていた。梅田を起点に、茨木、岡本、西宮、西梅田、千里山、三ノ宮、東梅田、加古川、大阪京町堀、大阪新町、再び西宮、再び大阪土佐堀、大阪靭本町。という撮影の移動を続けていたのだった。移動はすべて電車。20kg近い機材。楽しくて、嬉しくて、たまらないけど、体力いるよ。そうして、ようやく仕事が落ち着いて、身体も元気で、久しぶりにほっとしてしまっている。

反動で昨日なんてこの前までやっていたドラマの録画を、朝から5本続けて見ていた。『最高の離婚』。面白かった。夫に、「お疲れさま。」って言おうとまで思えた。なのに、最終回の延長10分が録画できてなかった。
追いかけろよ、機械。頼むよ、マジで。

ざわざわが止まらない。

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春を待つパレット

油断大敵と思いつつも、ここのところ春に向けてのいろいろな製作物の仕事がラージラージ、サウダージなのだけれど、暮らしの方もラージラージ、サウダージでいっぱいいっぱいである。またもや。言葉もなんだか綴れなくなってきているし。だけど、今はこのままパンパンでいようと思う。だってもう仕方ない。来るんだから、ラージが。

そんな溜め込みの季節にこそ会いたくなるのは、画家の彼女とそのアトリエ。
阪急電車で梅田から20分。神戸・岡本へ。

油絵の具独特の強い匂いが、アトリエの外からも漂ってくる。
明るい色の中に深い色。
混沌としているようで、美しいパレット。

彼女もまた、相変わらず強くて弱くて強い人だった。
その姿を見て聴いて触っていくうちに、「ああ、そうだったよね」とキモチが整っていく。大丈夫、大丈夫と。

桜のつぼみのように、今はエネルギーをパンパンにためこんで、春を迎えよう。

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